皆さんは塗装についてどれくらいの知識をお持ちでしょうか。
塗装には皆さんが思っておられる以上に長い歴史があり、無機塗料はその歴史の中でもかなり最近出てきた塗料です。
今回は、塗装のおおまかな歴史についてと、無機塗料が向いている家の条件についてご紹介いたします。
□塗装の歴史について解説!
皆さんは、何年ほど前に塗装が始まったかご存じでしょうか。
塗装の歴史は、なんと紀元前7000年前にまでさかのぼると言われております。
北海道の南芽部町に存在する「垣の島B遺跡」という場所で、塗料の始まりである赤漆と黒漆で美しく塗られたお椀が作られました。
それから時がたち、様々な塗料の開発が進んだことによって、1913年頃にはなんと、塗料の生産量が2000万トンにまで達しました。
しかしながら、戦後である1945年になると、アメリカからの空襲により、100を優に超える塗料工場が65ヶ所にまで減少しました。
終戦後の焦土で再び生産された生産量は1万トンにまで減少していました。
それから徐々に回復を遂げ、2019年には国内で164万5960トンの生産量となっています。
また、昔からあるように思われますが、無機塗料が開発されたのはなんと2002年なのです。
これを考えると、無機塗料はここ数年の開発によって誕生した次世代型の塗料と言えるでしょう。
□無機塗料の特徴と無機塗料が向いている家の条件とは?
無機塗料は、紫外線が直接表面に長期間当たり続けても、あまり劣化しないという性質を備えています。
無機物とは、ガラス、石、鉱物などが挙げれられます。
ビルに用いられる石やガラスは、太陽に晒され、紫外線に当たり続けていますが、崩れてしまうことはないでしょう。
それと同様に、塗料にも無機物を用いれば、紫外線を浴び続けていても、樹脂塗料のように崩れることがないであろうということで開発されました。
しかしながら、実際は無機物事態の性質が硬いために無機物のみで塗料を作れないため、耐久性を失わないように微量の有機物と混ぜ合わせることで成り立っている塗料です。
無機塗料が塗られた表面は、比較的汚れが付きにくいうえに、汚れにくい効果がなんと20年以上続きます。
そのため、道路付近や工場地帯などといった汚れやすい場所で力が発揮されます。
また、お子さんに今のキレイな状態を保ったまま家を受け継がせたいとお考えの方にもぴったりの塗料でしょう。
なぜなら、無機塗装は耐用年数が20年と長いことでも有名だからです。
光触媒塗料を外壁に用いた場合、光触媒塗料も20年近い耐用年数を備えており、無機塗料と同時のタイミングで塗り替えられるため、一度の塗り替えで済みます。
そのため、外壁に光触媒塗料を用いる場合であれば、屋根に無機塗料を用いる方が多いでしょう。
□まとめ
今回は、塗装のおおまかな歴史についてと、無機塗料が向いている家の条件についてご紹介いたしました。
以上で述べた通り、無機塗料を使うメリットは多くあります。
最先端の技術によって生み出された無機塗料を使って、キレイな住宅を保ちましょう。