無機塗料について、名前は聞いたことがあるけれど、実際にどういった効果があるのかわからない方は多くいらっしゃるでしょう。
それぞれの塗料には違った良さと欠点があります。
今回は、無機塗料に秘められた効果と高額な無機塗料を使うことで得をする可能性についてご紹介いたします。
□無機塗料の効果について!
無機塗料に秘められた効果として、以下の4つの効果が挙げられます。
1つめの効果は、耐候性の高さです。
無機塗料は文字通り主成分が無機物であるため、紫外線や雨などの外的要因の影響による劣化が少なく、長期的に外壁を保護できます。
フッ素にも優れた耐候性があると言われていますが、無機塗料はそれ以上の性能を発揮すると言われています。
2つ目の効果は、こけやカビが生えにくいことです。
こけやカビは有機物を栄養分として成長するため、無機物によりできている無機塗料を使うことでこけやカビの発生が抑えられます。
3つめの効果は、防汚性の高さです。
無機塗料は、付着した汚れが密着しないため、雨水によって洗い流せる性能があります。
また、静電気が発生しにくいため、ホコリがくっつきにくい塗膜でもあるでしょう。
4つめの効果は、燃えにくさです。
無機物の代表例を挙げると、ガラスやレンガなどが挙げられます。
ガラスやレンガに火をつけても燃え上がらないことがわかっていただけるでしょう。
無機塗料はそれらと同じ無機物でできており、100パーセント無機物ではないものの、他の有機塗料に比べるとあまり燃えない特徴があります。
□無機塗料は高額なのに得をする?
無機塗料は耐用年数が長いことでも知られていますが、そういった長持ちする塗料は、比較的高額でしょう。
それに対して、耐用年数の短い塗料は、低価格で買えます。
しかしながら、耐用年数がそれほど長くないということは、短期間で塗り替える必要があります。
つまり、イニシャルコストだけで考えればお得に感じますが、ランニングコストで見ると、耐用年数の長い塗料の方が実はお得なのです。
例えば、15年の耐用年数があり、150万円かかる塗装工事と、10年の耐用年数があり、120万円かかる塗装工事とを比べてみましょう。
工事自体のコストは、前者の方が30万円も高い価格ですが、30年間のランニングコストで計算すると、前者は300万円、後者は360万円の費用が必要となるため、60万円の節約になります。
このように、その建物のメンテナンスが長期間続くことを考えると、耐用年数の長い高コストな塗料を使う方が安いということに気づくでしょう。
□まとめ
今回は、無機塗料に秘められた効果と高額な無機塗料を使うことで得をする可能性についてご紹介いたしました。
なかなかランニングコストを考慮しての塗装選びは簡単なことではありませんが、以上のことを踏まえて、ぜひお考え下さい。